帳簿をつけることよりもまず大事なこと
独立開業したての頃は、確定申告や決算のために会計や簿記などと言われても何をしてよいのかわかりません。
私自身の経験でもそうだったのですが、開業したての頃は、まず食べていけるだけの稼ぎを得ることが何よりも大事です。そのためには人と会ったり、広告を出したり、営業でやるべきことがたくさんあります。
経営者として、お金のことはきちんと知っておいた方が良いと思って、会計のことも少しは勉強して帳簿付けも頑張ろうと思われるかもしれません。
しかし、私は帳簿をつけることに時間を費やすよりも、ぜひ営業に時間を割いてくださいとお伝えします。まずは稼がなければ帳簿をつけても利益は生まれません。まずお金を動かしてお金が入ってくる仕組みを作ってください。普通、お金は使わなければ入ってこないものです。最初は、お客様とつながるために広告宣伝費や会議費などでお金を払いますよね。ぜひ貴重なお金と時間を営業に使ってください。
創業時の厳しさがわかるからこそ負担を減らしたい
私自身も創業したての頃はお金で厳しい面を経験しました。だから、当時の税理士への月額報酬は3万円が平均だったのですが、創業時に「月額3万円」は辛いだろうと思いました。創業したての頃はお金が厳しいことは身をもってわかっていましたから、「月額1万円〜」というプランを作ってお客様の負担を減らそうと思ってできたのが「創業支援プラン」です。
事業が軌道に乗るかどうかの一つの分岐点が、創業してから3年というのが私の経験から見極めた基準です。最初の3年間は大変だろうけれど、3年を過ぎれば売り上げも出せるようになってきます。はじめの3年間についてはお客様の負担を下げることで営業に専念していただきたいというのが、この創業支援プランの背景にある想いです。
おかげさまで現在(2018年時点)は、約7割のお客様が創業時からのお付き合いをさせていただいています。何をしていいのかわからないというお客様のご質問に対しても、「簡単な資料を用意していただければ結構で、何も難しいことをする必要はありません。」とお伝えしています。仕訳や申告書作成といった難しい作業は全てこちらに任せていただきます。
経営者としては、最終的に会社の財務状況が読めればそれで大丈夫です。仕訳や書類の作成といった細かい作業のために貴重な時間を費やすのではなく、安心して営業や経営に専念していただきたいと思っています。
最初はわからないことだらけ。ぜひ頼ってください!
私の実家の両親は家具屋を営んでいましたが、税理士に頼むことはせず無料の相談会等で形式的なアドバイスしか受けていませんでした。母が税金を払うと、ほとんどお金が残らないと嘆いていたのを覚えています。税理士から税務のサポートやアドバイスを受けることができていれば、もっと楽になっていたのかなと思います。
私は、これまでに100件以上の新規開業された会社、または、開業予定の方のご相談を受けてきました。開業したての頃は、すべての事務手続きが初めての事ばかりで、どうしてよいのか本当に分からない状態です。経理関係のことについては当然のことですが、それ以外の事についてもお応えできるよう努めています。専門外のことであっても、持ち前のネットワーク(弁護士等の士業)を活かしてサポートをさせていただくことも可能です。実は、経理以外のご相談があったときは少しうれしいのです。というのは、それだけ相談しやすく信頼されているんだなと感じるからなのです。
一生懸命に頑張っておられる皆さまが、報われ、少しでも楽になるよう精一杯サポートいたします。分からないことや不安なことがあればどんなことでも構いません。是非ご連絡をお待ちしています。